理事長のつぶや記~vol.4~
平安時代は温暖だった?
みなさんこんにちは。
梅雨入りしたばかりで、もう少し先のことだと思いますが、「今年は去年より暑いなー」と毎年言っているような気がします...今年も言ってしまうかもしれませんね。
現代の日本の年平均気温は17℃くらいと言われていますが、実は平安時代は中世温暖期にあたり今より3℃くらい平均気温が高かったとの研究結果があります。
特に京都は三方を山に囲まれ、東に鴨川、西に桂川、南に宇治川、木津川がそれぞれ流れています。そのため、今よりも夏は蒸し暑く大変でした。平安時代の寝殿造りという壁の少ない開放的な建物は、暑さ対策だったとも言われています。
また、高い農業生産力に支えられ「源氏物語」や「枕草子」に代表されるように華やかな国風文化が花開きました。
しかし、気温が高かったのでハマダラ蚊が生息してマラリアが蔓延していました。平安時代の歌人として有名な藤原定家を苦しめたのが「瘧(おこり)と古代には呼ばれていた」でした。また、平清盛も感染し、「熱し熱し」と言って死んだと言われています。清盛の死因については「電撃性猩紅熱(しょうこうねつ)」を唱える医学関係者もいます。
平安時代は暑かったわけですが、鎌倉時代、室町時代を経て江戸時代に入ると寒冷期なっています。江戸時代には冷夏による天明・天保の飢饉が起きています。江戸時代の夏の平均気温は現代より2~3℃低く、アスファルト道路による照り返しもなかったので、現代より体感的にはかなり涼しかったはずです。
時代によって平均気温も異なりますが、やっぱり暑いと思います。
みなさんも熱中症にお気を付けてください。
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