理事長のつぶや記~vol.6~
源頼朝の死の原因は?
みなさんこんにちは。
梅雨が明けましたが、今週末は雨の多そうな日が続きそうで、梅雨に逆戻りしてるような気持ちになりますね。それでも夜も暑いので、ついクーラーをつけすぎてしまうので、体調には気を付けなくてはならないですね。
さて、前回に引き続き、源頼朝についてです。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源頼朝が落馬してなくなりましたが、馬に乗り慣れた頼朝が落馬するのはまずあり得ないことです。やはり身体のどこかに異常があったと考えるのが妥当です。
頼朝は、おそらく寒さの厳しい時期に脳卒中でも起こして落馬したと考えている医学者もいます。年齢的にも、頼朝が倒れた53歳という年齢も、脳卒中を起こしても不思議でない年齢だといわれています。なお、脳卒中には脳出血と脳梗塞、クモ膜下出血などがあります。
ドラマの中でも坂口健太郎さんが演じる太郎(のちの北条泰時)が、頼朝は馬に振り落とされるという不名誉ではなく、落馬する前に意識を失っていたと推理するシーンがありましたね。
この頼朝の死について、鎌倉時代の歴史書である「吾妻鏡(あずまかがみ)」には記載がないのです。吾妻鏡では建久6(1195)年12月22日、頼朝が若い頃からの友人の家に遊びに行ったという記事を最後に、建久7(1196)年~建久10(1199)年1月までの間の記録は、ごっそり抜けています。頼朝が亡くなった部分は欠落しているのです。
そして唐突に、「建久10(1199)年2月6日、頼朝の長男である頼家(よりいえ)が後を継いで征夷大将軍となった」という記事から再開します。頼朝が死んだのは、京都の公家の日記にも出てくるので、日付に関してはほぼ間違いなく建久10(1199)年1月13日(太陽暦:2月9日)だとされています。
わたしたちも、定期検診を怠らず、健康に気を付けましょう。
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