理事長のつぶや記~vol.10~
「健康」について
みなさんこんにちは。最近、急な豪雨や雷があります。
天候にも十分注意をしたいと思います。
今回は「健康」についてです。
今の日本人は「健康」について敏感で、あれこれと気をまわし、あらゆる情報を集め、健康にこだわり、健康を追い求めているような気がします。
もともと日本人は「一病息災」という言葉を好んでいたように、健康と病気を取り込むメンタリティを持っていました。それが高度成長期を経験する中で健康や医療についても徹底的に追及する風潮になってきています。
ここで「健康」とは何か考えてみたいと思います。WHО(世界保健機関)憲章では「健康とは、病気でないとか、弱っていないかということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」と定義しています。この定義で考えるなら、私たちが普段使っている「健康」という概念は少し幅が狭いかもしれません。
「健康」という用語をよくつかうようになったのは明治以降です。幕末に緒方洪庵(おがたこうあん)がオランダ語の「Gezondheid(ヘゾンドハイドゥ)」に「健康」の訳語をあてました。また、幕末の英和辞典には「Health」の訳語として「健康、安全」と記載されています。
明治時代以前に「健康」という考え方がなかったわけではありません。江戸時代には今日の「健康」にあたる用語として「達者」とか「堅固」という言葉が用いられてたそうです。
人生100年時代。これからもたくさん学び、健康に気を付けていきたいと思います。
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