理事長のつぶや記~vol.11~
「ホッチキス」は英語では通じない
今回は、私が気になっていたことを調べてみました。
普段、私たちが紙などを綴じ合わせるのに使う道具。「ホッチキス」。英語では「Stapler(ステープラー)」。JIS規格上の名称は「ステープラ」と言います。NHKでは「ホチキス」で統一しています。しかし、私たちに馴染みがあるのは「ホッチキス」だと思います。
調べてみると、「ステープラー」が「ホッチキス」と呼ばれるようになったのは、明治36(1903)年に伊藤喜商店(現イトーキ)が日本で初めてホッチキスを販売したことに始まります。この時、販売されたのはアメリカのE・H・ホッチキス社製のステープラーで、製品には大きく「HOTCHKISS №1」とブランド名と形式が刻印されていたということです。社名だったのですね。
ちなみに、この1903年には「ゼムクリップ」も輸入販売が開始されました。
外来語の起源を探るのは意外な発見があっておもしろいものです。例えば、「カルテ」「カルタ」「カード」これらは原語の意味は同じなのに、日本では分野によって違った用途に使われています。ドイツ語の「カルテ」(Karte)は「診療内容を記録した文書。診療録」、ポルトガル語の「カルタ」(carta)は「遊戯(ゆうぎ)や賭博(とばく)に使われる札」 、英語の「カード」は「小さな四角い紙。ある規格に従ってそろえたもの。」これらの言葉は、もともとの言語では英語の「カード」に当たる単語のようです。
みなさんも何か気になることがあれば、調べてみてはいかがでしょうか。最近はスマートフォンで手軽に調べれるので、ぜひ挑戦してみてください。
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