理事長のつぶや記~vol.3~

「五月(さつき)晴れ」の「五月」とは6月のこと?

 みなさんこんにちは。
 いよいよ梅雨入りしましたね。今年は東海は平年に比べ8日遅いそうです。

 ところで、日本には「和風月名」というものがあります。和風月名は旧暦の季節や行事に合わせたもので、現在の暦でも使用されています。「日本書紀」などでは「五月」と書いて「さつき」と読ませていました。「さつき」を「皐月」と書くようになったのはその後のことだそうです。

 旧暦5月、つまり現在の6月は梅雨の時期にあたることから、元々「五月晴れ」は、「梅雨の晴れ間」「梅雨の合間の晴天」を指しました。
 ところが、時がたつにつれ誤って「新暦の5月の晴れ」の意味でも使われるようになりもとの使い方とは違うようになってきました。

 そこで、以前から気になっていたことあります。「赤穂浪士の討ち入り」の日は12月14日なのに、雪が積もっていたことです。
 「12月半ばなのに雪が積もるの?」と不思議でしたが、これは旧暦の話で、現在の暦では1月30日に相当するとわかって納得しました。さらに、太陰暦では日と月齢は概ね連動しているので、14日の深夜(正確には翌15日未明)は満月だったんです。そう言えば、月明かりのシーンがありましたね。

 このように、明治6(1873)年に旧暦(太陰太陽暦)から新暦(太陽暦)に変わりましたが、まだカレンダーでの記載や年中行事など私たちの生活の中にもいきています。気になることがあったら、調べてみる。まだまだ、学ぶことが多いですね。

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